賽銭ドロボウ
それは・・・・早朝。まわりには人通りが極端に少ない町並み。
携帯を見る。デジタル画面に映る文字は、
「午前4時、か・・・・」
自分は、歩いていた。行く当てもなく、ただ漠然と歩みを進める。
・・・・・・・・まぁ、散歩ってやつだ。
しかたのないことなのだ。なぜか昨日の夜は一睡も眠れなかったのだから。
で、眠気覚ましに散歩に出ようと外に散歩に出たのはいいのだが・・・・・・
さっきから「不眠症」「病院に行ったほうが・・・・」と言う言葉が頭から離れない。
こんな時間にウロウロしてたら不振人物に見えるだろうなぁ・・・・と思いながら歩みを進める。
・・・・結構こんな時間じゃだれも歩いてたりしてないんだな、と妙に感心しながら周りをみる。
まぁ人はいなかった。なぜか救急車は走っていたのだが。
「ん・・・・・?」
ふ、と気がついた。目の前には朱色の鳥居。
「神社・・・・・」
いつの間にかずいぶんと遠くまで来てしまった。
そして何の気の迷いか、自分はソコに足を踏み入れていた。
・・・・・・・・・それが間違いだったね!!
注意!ここから先はもうフランクにいかせてもらいます!
意外と大きい社、賽銭箱、垂れ下がった鈴。
うむ、これさえあれば立派な神社だ。
ここまで来たんだし、せっかくだからお参りぐらいはして行こう。
え〜と・・・・財布からお金をだして・・・・っと。
I= ⊂(゜▽゜) ぽ〜い!っと
I= Σ гーー ガン!! Σ(゜д゜) あっ!!
やばっ!!十円が賽銭箱にはじかれた!?
よし、拾ってもう一回・・・・・
I= ⊂(゜▽゜;) こんどこそ!ぽ〜い! カラン!
お!今度こそ入ったぞ!よし・・・・・
「小説書くのがうまくなりますように!」
よし、もう願掛けもしたし・・・・・帰ろ〜っと。
そう思って帰ろうとした時だ。
「こらー!!なんばしちょるかー!!!!」
Σ(゜д゜;)!?
こっちに向かって走ってくる、三人の人影。
一人はどう見てもおじいさんなのですが・・・・
後の二人が・・・・・どうみても・・・・・その・・・・・
警備員
なんですけど・・・・
あまりのことに呆気に取られている自分。
そして、あっという間に警備員二人に取り押さえられる自分
慌てまくる私。状況が理解できない自分。
鬼のような顔をしたお爺さんが口を開きました。
「この賽銭ドロボウがっ!!!」
Σ(゜д゜;)!?
怒鳴り散らし怒り狂うおじいさん。ブライト艦長も真っ青です。
それはいいんですけど・・・・・
(゜д゜;) 賽銭ドロボウって、何!?
も、もしかして、私のこと賽銭ドロボウだと感違いしていませんか!?
もしかしてこのお爺さん、ここの神主さん?
賽銭投げ入れて神に見放される私って・・・
必死に、違う!!私はやってない!!と言い続けました。
しかし神主のお爺さんは全く信じてくれません
おじいさんの顔は怒りで赤く染まり、まるで鬼神のようです。
もはや神主の威厳はプレッシャーへと変貌しています。アムロでもこのプレッシャーでは動けなくなるでしょう。
どうやら十円を拾おうとしゃがんだのがまずかったようです。いい感じで誤解しています。
・・・・・・・・・・三十分後・・・・・・・・・・
身体検査とキツイ尋問の結果、ようやく身の潔白が証明されました。
財布と携帯しか持ってなかったことが幸いしたようです。
警備員の二人は謝ってくれました。「間違えて悪かった」と。
・・・・・・しかし・・・・・
神主のお爺さんは、最後までこっちを睨んでいました
私は本当に潔白ですよ!!(泣
・・・・・私が言える事はただ一つです。
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モウ神ナンテシンジネエヨ ウワアアアアン!! ヽ(`Д´)ノ